投稿日:2013/09/02
コンピューターの時代になり私たちの身の回りのほとんどの道具は大きく形を変えています。
今では何に使っていたのかわからないものや使われなくなってしまったものもたくさん有ります。
でも、杖や傘は昔からずっと同じ形で使われ続けています。
これは、杖や傘がシンプルでいてその役割を十分にはたしてくれる道具としての最終形だから、というだけではないのかもしれません。
その秘密をちょっと探ってみたくなりました。
1、杖の歴史
古くは、古代エジプト時代より王や神の威光のシンボルとして用いられ、その威光のシンボルを引き継ぐように次第に君主や僧侶の表徴として用いられてきました。
やがては身分の高い女性(貴婦人)のアクセサリーとなり、近代イギリスでは私達が映画で見るような紳士の最重要アクセサリーとなります。
日本での歴史をみても同様に【神の威光のシンボル→君主や僧侶の象徴→護身用】といった利用がなされています。
長い歴史をもつ杖の使用や役割を調べてみました。
まず、杖の象徴的な使用というものが挙げられています。
象徴的という難しい言葉ですが、要は、杖を見ただけで何を連想するかということです。
杖が中世のヨーロッパで、君主(王)の象徴として持たれていたということは、杖を持っている人と言えば君主を思い浮かべるというような権力の象徴だったのでしょう。
王笏(オウシャク)は、君主が持つ象徴的かつ装飾的な杖のことをいいます。
又現代では、白杖は、視覚障害者の象徴として使われています。
長い歴史を経て、杖はいろんな場所でいろんな使われ方をしてきました。
この象徴としての杖が、杖としての始まりだったという事をを不思議に思うと同時に、現代のように歩行補助という実用的な役割の存在になるまでにどんな歴史を経てきたのか、まだまだ興味は尽きません。
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