正しい杖のつき方How to use the right stick

正しい杖のつき方

杖を買ったけど、「杖のつき方が分からない」とか、「うまく使えない」という人は、意外と多いものです。
杖は、正しく使うことで、その機能を最大限に発揮できます。正しい杖のつき方をマスターしましょう。

原則杖は、障害や痛みのある足と反対側の手に持つ

  • 左足の骨折 → 右手に持つ
  • 左側の麻痺 → 右手に持つ
  • 左膝が痛い → 右手に持つ

特に、右足に、障害や痛みがある場合は、左手に持つことになります。
右利きの方だと、利き手ではありませんので、しっかりと練習することが必要です。

杖での基本的な歩き方として、「3動作歩行」と「2動作歩行」があります。
また日常生活でよくある「階段の上り方」と「階段の下り方」もご案内しております。

3動作歩行

「いち、に、さん」と3拍子で歩く方法です。
障害や痛みの程度が大きい場合や、杖歩行に慣れていない場合に有効です。
※写真は、左足に障害や痛みがある場合 左足=悪い方の足 右足=良い方の足

  1. 持ち方

    左足が悪いので右手で杖を持ちます

  2. Step3

    良い方の足を前に出します

2動作歩行

「いち、に、」と2拍子で歩く方法です。
3動作歩行で慣れてきたら、2動作歩行に挑戦しましょう。歩くスピードが速くなります。
※写真は、左足に障害や痛みがある場合 左足=悪い方の足 右足=良い方の足

  1. 持ち方

    左足が悪いので右手で杖を持ちます

  2. Step2

    良い方の足を前に出します

階段の上り方

階段の上り方です。
まず杖を出して、良い方の足、悪い方の足と出して、一段ずつ上ります。
※写真は、左足に障害や痛みがある場合 左足=悪い方の足 右足=良い方の足

  1. 上る前

    左足が悪いので右手で杖を持ちます

  2. Step3

    悪い方の足を前に出します

階段の下り方

階段の下り方です。
まず杖を出して、悪い方の足、良い方の足と出して、一段ずつ下ります。
※写真は、左足に障害や痛みがある場合 左足=悪い方の足 右足=良い方の足

  1. 持ち方

    左足が悪いので右手で杖を持ちます

  2. Step3

    良い方の足を前に出します

階段の上り下りのポイント

階段の上りは、良い方の足から出します。下りは悪い方の足から出します。
『往きはよいよい、帰りはこわい』と覚えましょう

杖を適切に使いこなすには、ある程度の練習が必要です。

病院や介護施設、訪問リハビリ等で、理学療法士等の指導を受けられる人は、ぜひ指導を受けながら練習してみてください。

また、年をとって、骨折したり、病気になってから初めて杖を持つよりも、まだ元気に歩けるうちに杖を使ってみて、杖の使い方に慣れておくことにより、将来、杖が必要になったときも、スムーズに杖を使って歩くことができます。早めの杖の使用をお勧めします。

正しく杖を使って、いつまでも元気に歩きましょう!