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病気・障害の知識 脊髄損傷カテゴリー:病気・障害の知識

投稿日:2019/04/02

病気・障害の知識「脊髄損傷」

脊髄損傷とは

背骨のことを脊柱(せきちゅう)といい、脊柱は1つ1つの脊椎(せきつい)が連なってできており、その中には、脊髄(せきずい)という太い神経が通っています。脊柱に、強い外力が加わり、その中の脊髄が損傷した状態を脊髄損傷といいます。

損傷の程度によって、「完全型」と「不完全型」に分かれます。「完全型」は脊髄が完全に損傷した状態で、完全麻痺となりますが、「不完全型」は、脊髄の一部が損傷した状態で、一部の機能が残存します。

脊髄は、上から順に頸髄、胸髄、腰髄・・・と続いており、頸髄レベルでの損傷を頸髄損傷、胸髄レベルでの損傷を胸髄損傷、腰髄レベルでの損傷を腰髄損傷などといいます。

障害部位以下の運動麻痺と感覚麻痺が生じるので、上のレベルで損傷された方が、障害は重くなります。大雑把にいえば、頸髄損傷だと、手足はほとんど全て麻痺、胸髄損傷だと、手は動くが足は麻痺、腰髄損傷では、足の一部に麻痺がある、という状態です(実際には、何番目の神経の損傷かによって、細かく症状は変わってきます)。

運動麻痺、感覚麻痺に加えて、自律神経症状(体温調節が上手くできないなど)や、排泄の障害なども出ます。

完全型では、痛みの感覚が消失しますが、不完全型では、強いしびれや痛みを生じることが多いです。

現在日本では、脊髄損傷の方が10万人以上おり、さらに、毎年5000人以上が新たに脊髄損傷になっています。受傷原因としては、交通事故、高所からの落下、転倒、打撲・下敷き、スポーツ などが多いようです。

脊髄損傷と杖

脊髄損傷でも、状態によっては歩行できることがあります。ただ、その場合でも、杖や装具等が必要になるケースが多いかと思います。人によって身体機能の状態が異なるので、医療機関等で理学療法士等の指導を受けた上で杖等を使用してください。

転倒を防ぐこと

近年は高齢化に伴って、高齢者が歩行中に転倒して受傷することも多くなっているようです。特に、元々脊柱管が狭くなっている方や、頚椎後縦靭帯骨化症や頚椎症などで脊髄が圧迫されている方が転倒すると、脊髄損傷になる可能性が高いです。高齢になってからの転倒対策が大切になってくるでしょう。

株式会社マルトク ヘルス事業部
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