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病気・障害の知識 腰部脊柱管狭窄症カテゴリー:病気・障害の知識

投稿日:2018/02/27

病気・障害の知識 腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症とは

腰部脊柱管狭窄症イメージ高齢者の「腰痛」の原因の一つとして、「腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)」という病気があります。

背骨のことを脊柱(せきちゅう)といいますが、脊柱は、一つ一つの脊椎(せきつい)という骨が連なってできています。その脊椎の中には、脊髄(せきずい)という神経が通るトンネルがあり、これを脊柱管(せきちゅうかん)といいます。この脊柱管が狭くなり、その中の脊髄が圧迫される病気が脊柱管狭窄症です。

加齢により、骨や靭帯、椎間板などが変性して起こることが多く、50代以降に多くみられます。

脊柱管狭窄症は、頸椎と腰椎に起こることが多く、腰椎に起こった場合、腰部脊柱管狭窄症といいます。

 

症状

脊髄が圧迫されることにより、腰痛、殿部痛、脚のしびれなどが出現します。

安静にしているときは、腰痛はあまり強くありませんが、背筋を伸ばして立っていたり歩いたりすると、しびれや痛みが出て歩きづらくなります。すこし前かがみになったり、座って休んだりするとしびれや痛みは軽くなります。

長い時間歩くと症状がひどくなって歩けなくなり、しばらく休むとまた歩けるようになるというのが、「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」といい、この病気の典型的な症状です。

 

治療

薬物療法(消炎鎮痛剤、血流の改善薬)、コルセットの着用、運動療法(ストレッチ、筋力強化)などが行われます。

歩行障害が進行し、日常生活に支障が出てくる場合には手術を行うこともあります。

 

注意点

日常生活で姿勢を正しく保つ事が必要です。腰をまっすぐに伸ばして立つと神経の圧迫が強くなり、前かがみになると和らぎます。歩く時には、杖をついたり、歩行車やシルバーカーを使用して、少し前かがみ姿勢を保つようにすると、楽に歩くことができます。

 

腰部脊柱管狭窄症と杖

前かがみ姿勢を保ちながら楽に歩くためには、杖を使用した方がいいでしょう。その場合、杖の長さは、前かがみになる分、通常よりも若干、短めがよいでしょう。

痛みやしびれで長く歩くのが難しいため、活動量が落ちて、筋力や体力が低下しがちです。無理のない範囲で、杖や歩行車やシルバーカー等を使ってしっかりと歩くようにしましょう。

株式会社マルトク ヘルス事業部
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